ヴァンサン・リカール Vincent Ricard
アンボワーズの醸造栽培学校を卒業、シノンのフィリップ・アリエやクロード・ルヴァスール(モンルイのフランソワ・シデンヌの叔父)で修行を積んだヴァンサンは、1998年以降テーゼ村のドメーヌに戻り父のアランとともに土壌の特長を生かしたワイン生産をするべく働いています。
シェール川沿い丘陵地に位置するドメーヌ・リカールは、5世代続くファミリードメーヌ。
17haを所有するうち12.7haはソーヴィニヨン・ブラン、他はガメィ、カベルネ・フランが植えられています。
南東向きの粘土石灰質土壌の畑で、自然環境を尊重したブドウ栽培を実践しています。
これまでも農薬や化学肥料など使用しない農法でブドウ栽培をしてきましたが、2013年に正式にエコセルトの認証を受けました。
収穫はすべて手作業、自然酵母での醗酵、酸化防止剤はソーヴィニヨン・ブランのフレッシュな美味しさをキープするため入れるが、添加量はできるだけ控えているとのこと。
RVF(ルヴュ・デ・ヴァン・ドゥ・フランス)やルージュ・エ・ブラン(フランスの自然派の優良生産者達を丁寧に紹介する実直な雑誌)での評価も高い、今後の活躍が楽しみな期待の出来る生産者です。 生産者:ヴァンサン・リカール 産地:フランス>ロワール 栽培:バイオダイナミクス |
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ル・プチオ 2018(白) 空気圧圧縮機でプレス後、ステンレスタンク内で4-5日間10℃の状態でデブルバージュ(前清澄)され、自然にオリを取り除く。コンクリートとステンレスタンクで15-17℃の低温で約3週間発酵 、その後ステンレスタンクと2年ものの円錐型木樽でシュール・リ熟成(ボトリング時期にもよるが平均5ヶ月)を経てボトリングされる。熟成期間は約2ヶ月。酵母の添加はなし。仕上がった印象としては果実味が良く出ており、奥行きのある味わい、さらにふくよかさも感じられる。 葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン price:2200円 /750ml |
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レ・トロワ・シェーヌ 2017(白) トロワ・シェーヌ(樹令50~60年の葡萄)はプレス後樽発酵・樽熟成を経ており、タンクのみで造られたプチオ(樹令25年までの葡萄)に比べ熟した果実味と柔らかい円みのある仕上がりのワインとなっています。滑らかな口当たりで、しっとりとした優しい甘さと豊かな果実の風味がゆっくりと広がり、それを支えるように透明感のある柑橘のような酸が感じられ、ダレることなく芯を捉えているような印象を受けます。 葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン price:2640円 /750ml(完売) |
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ムスー・ル・ヴァンサン・リカール 2017(白泡) 空気圧圧縮機でプレス後、ステンレスタンク内で10℃の状態で3週間と長い間デブルバージュ(前清澄)され、自然にオリを取り除く。3年物の樽でワインとカーヴ共に3〜16℃の状態で約1〜2ヶ月間醗酵、醗酵終了前に残糖成分が15〜20gになった時点でステンレスタンクに入れ、ステンレスの平板で-2℃に冷却して軽くフィルター(珪藻土)に通してボトリング。その後はビンで11〜12ヶ月寝かせられる。酵母の添加はない。 細かくて優しいガスと、若々しい果実の酸味がさわやかさを醸し出す。採れたてのブドウの皮を食べたときのようなパリッとした新鮮さと皮の内側に溢れるジューシーさがワインの中にある。 葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン price:2585円 /750ml |
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ヴィラン・プチ・ルージュ 2018(赤) ブドウを収穫後除梗、アロマキープのため17度の低温でコンクリートで3〜4週間ほど醗酵。酵母添加なし。リカールは余分なタンニンを抽出しないために、醗酵中に以前行っていたピジャージュは止め、醗酵中は果帽に軽くジュース(ワイン)をかける作業アロサージュ(花などに水をあげる作業での意味。)のみを行う。 プレス後はフリーランジュースのみを、1年、2年、3年ものの樽を1/3ずつ使用し15ヶ月間熟成。マロラクティック発酵後、軽くフィルターにかけ(それにより、還元臭などがついてくるのを防ぐ)ボトリング。 ル・ヴィラン=直訳すると”いやなやつ”。しかし、憎めないかわいい小悪魔がニヤリと笑うラベルが微笑ましいです。やわらかくバランスの良いタンニンがあり、繊細でエレガントな味わいです。 葡萄品種:コー80%、カベルネフラン20% price:2442円 /750ml |
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