北海道の酒店 はらだ商店

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アドリアン・ダカン   Adrien DACQUIN

オーナーのアドリアン・ダカンは、祖父の代から続くビオブドウ栽培農家で育つ。大学を卒業後、製図師として地図の 製作会社に勤務する傍ら、父親の畑仕事を手伝いながらブドウ栽培を独学で学ぶ。 2012年、初めて個人消費用のワインを仕込み、それ以降醸造にも興味を持つ。2017年、ジャン・イヴ・ペロンに出会い、彼をきっかけにヴァンナ チュールの世界に目覚める。 同年13年間働いた地図の会社を退職し、3.5haの畑を取得して小さなドメーヌを立ち上げる。
産地:フランス>サヴォアワ>アプルモン
生産者:アドリアン・ダカン
畑総面積:4.3ha
栽培:ビオロジック、2019年にエコセール認証
収穫:100%手摘み、畑で選果


ヴァン・ド・サヴォワ・アプルモン 2023(白)

サヴォワの白のフラッグシップ的なワインとして有名なアプルモン。2023年は、ブドウが晩熟で収量にも恵まれた当たり年だった。 ワインは、みずみずしく透明感があり目が覚めるくらいにクリスタリー。アルコール度数10.5%と酒質はスレンダーだが、まるで上品な昆布ダシのように澄んだ旨味と酸が染み渡る。 薄ウマの極致と言うべく、剥き出しの石灰だけを抽出したような究極のミネラル感がある。
品種:ジャケール(樹齢63年平均)
price:4430円

ヴァン・ド・サヴォワ モンドゥース 2021(赤)

ダカンのトップキュヴェであるモンドゥーズ。2021年はブドウが晩熟の年だった。 また、春の遅霜により、 霜を免れた主芽のブドウと霜の後に出た副芽のブドウとの間に成長の時差があったため、収穫したブドウの熟しはまちまちだった。 醸造は、ワインの色を抽出するために前年よりも少し長めにマセラシオンを施した。出来上がったワインは、果実味がとてもジューシーで優しく、まるで取れたてのフランボワーズを搾ったジュースのようにチャーミング。 グラニエ山の崩壊により堆積した石灰が大半を占めている土壌だけあり、ワインに石灰質特有のフィネスがある。開けたては還元があるので、カラフすることをおススメ。
自然酵母発酵、ノンフィルター、SO2無添加。
品種:モンドゥース(樹齢6年~81年)
price:5580円

ヴァン・ド・サヴォワ・アントレピド 2022(白)

ジャケールに次ぐサヴォワを代表する白の土着品種アルテス。ジャケールよりも早熟でボリュームがあり、味わいがふくよかなのが特徴だ。 2022年は、夏の猛暑と日照りにより成熟がまちまちだったので、全てのブドウ が完熟するまで待ったが、収穫直前に猪や鹿などの動物に半分食べられてしまった。
醸造は、ブドウの持つミネラルを十分に引き出すために、今回新たに購入した 500Lのジャー(炻器)を使用。ワインは、フルー ティーでグレープフルーツのような柑橘系の清涼感のある爽やかな味わいに仕上がっている。
自然酵母発酵、マセラシオンなし、ノンフィルター、SO2無添加。
品種:アルテス(樹齢6年~17年)
price:4940円

サヤ 2022(赤)

消滅危機のあるサヴォワの土着品種のみで仕上げた赤ワイン。ワイン名はアドリアンの飼うピレ ネー犬の名前。 エチケットのデザインは畑から見えるボージュ山脈が描かれている。
2022年は日照りと猛暑の年だった。ブドウが凝縮していたので、タンニンを優しく抽出するためにマセラシオン・ カルボニックで仕込んだ。 熟成は、ワインのバランスを整えるために、前回までモンドゥーズに使っていた 600L の卵型樹脂タンクを使用した。出来上がったワインはしなやかで、土着品種の野趣味がありながら酒質は染み入るようにまろやか。
ファイバータンクで25日間マセラシオンカルボニック、自然酵母発酵、600Lの卵型樹脂タンクで9か月熟成、ノンフィルター、SO2無添加。
品種:アルテス(樹齢6年~17年)
price:4940円

ファス・ノール 2022(赤)

前年まで「モンドゥーズ」と品種名をキュヴェ名に使用していたが、2022年からアペラシオン申請をやめたため品種名をエチケットに表記できなくなった。 キュヴェの名前を付けたのが「ファス・ノール(Face Nord)」。元々、エチケットには、急勾配の畑をイメージして マッターホルンが描かれているので、その北壁=Face Nord をキュヴェ名に取り入れた。
2022 年は、収穫前に雨に恵まれ豊作が期待されていたのだが、直前に猪や鹿などの動物にブドウを食べられてしまい、結果的に減収となってしまった。 収穫したブドウは、太陽に恵まれたこともあり、いつもよりもアントシアニンが多く黒々としていた。醸造は、今回タンク熟成から樽熟成に変えた。 出来上がったワインは、上品かつ酒質がとてもしなやかで、アルコー ル度数 11%とは思えないほどしっかりとしたタンニンとコクが感じられる。
ファイバータンクで24日間スミマセラシオンカルボニック、自然酵母で2週間発酵、500Lの新樽で9か月熟成、ノンフィルター、SO2無添加。
品種:モンドゥース(樹齢7~82年)
price:5950円

オリジン 2022(マセラシオン)

アプルモンと同じジャケールをマセラシオンで仕込んだオリジン。2022年は早熟の年で、ブドウの熟しもまちまちだった。 収穫は2 回に分けて、まず先に果皮が黄金色に熟したブドウからピックアップし、そのブドウをマセラシオンに使用した。ワインをよりミネラリーに仕上げるために、熟成はアントレピドと同じシリスとカオリン入りのフランス製のジャー(炻器)500L を使用。出来上がったワインは、みずみずしくまるでミネラル入りのピュアなオレンジ水を飲んでいるみたい。 後からジワっと口に広がるチョーキ ーなミネラルとキュートな酸も心地よく、アルコール度数11%とは思えない中身の詰まったワインに仕上がっている。
自然酵母発酵、ノンフィルター、SO2無添加。
品種:ジャケール(樹齢62年平均)
price:4940円

オリジン 2021(マセラシオン)

アプルモンと同じジャケールをマセラシオンで仕込んだオリジン。2021 年はブドウが晩熟で、サヴォワ一帯が 春の寒波やミルデュー、黒痘病の猛威に晒されたが、前年の当たり年並みに収量が取れた。 マセラシオンは前年同様に3週間以上ブドウを漬け込み、みずみずしいエキスにコクを加えた。タンニンが超繊細なみずみずしいワインに仕上がっている。 まるでジャスミンティーにレモンの果汁とジンジャーの風味が合わさったような爽やかさとシャープな締まりがあり、全く飲み疲れしない究極の薄ウマワイン。
自然酵母発酵、ノンフィルター、SO2無添加。
品種:ジャケール(樹齢61年平均)
price:4650円(完売)