ローラン・サイヤール Laurent Saillard
1991年専門学校でホテル・レストランのマネージメントを学んだあと、1995年ニューヨークに旅立つ。2004年、自然派レストランを立ち上げ成功を収める。2008年元妻にレストラン経営を譲るような形でニューヨークを後にする。フランスに戻ってからは、ノエラ・モロンタンの下でゼロから畑とワインづくりを学ぶ。2013年、ノエラの畑2haを譲り受け自らのドメーヌを立ち上げる。2015年クロロッシュの引退後の畑の半分4.5ha、さらにノエラの畑1haの管理を引き受け現在に至る。気候は、夏冬の寒暖の差が激しい大陸性の気候とシェール川が互いに影響しあい、複雑なミクロクリマをつくり出す。 産地:フランス>ロワール>プイエ AOC:トゥーレーヌ 畑総面積:7.5ha 農法:ビオディナミ 収穫方法:100%手摘み、畑で選果 |
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ブランク 2020(白) トップキュヴェのブランクを、2年熟成してリリースすることができた。2020年はブドウが早熟の年。収穫したソーヴィニョンは傷ひとつなく完璧だった。酵母の働きが弱く発酵に苦労したが、出来上がったワインは、 洗練された旨味と伸びのある酸のハーモニーが絶妙な、まるで澄んだ昆布ダシを飲んでいるような上品な味わいに仕上がっている。 1 年余計に熟成させていることもあってか、ちょうど果実のエキスが削ぎ落されミネラルのクリスタル感が前面に出つつあり絶妙な塩梅となっている。 自然酵母で10ヵ月発酵、木桶タンクと古樽で13か月熟成、ノンフィルター、SO2(酸化防止剤)無添加。 葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン(樹齢43年平均) price:4430円 /750ml |
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ジョイフル 2020(赤) 今回のジョイフルは、通常のクラシックな仕込み方法ではなくアンフュージ ョンを試みた。2020年は、4 月の寒波とその後の暑さにより房の熟しがまちまちだった。カベル ネはガメイやピノドニスと違い、完熟したブドウに青い未熟なブドウを混ぜると味わいに青さが目立ってしまうので、今回はそれを防ぐために未熟なブドウは全て直接プレスでジュースにし、その中に完熟した全房のブドウ を漬け込んだとのこと。出来上がったワインは、アンフュージョンの効果もあり果実味がみずみずしくとてもエ レガント。今までのコク豊かなジョイフルとは全く真逆の、カベルネの概念を覆すようなとても魅力的なヴァ ン・ド・ソワフが出来上がった。 アンフュージョンは木桶タンクで14日間、自然酵母で21日間発酵、古樽で9か月熟成。ノンフィルター、SO2無添加。 葡萄品種:カベルネフラン(樹齢35年) price:3890円 /750ml |
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グルナッシュ 2021(赤) エチケットは南仏の夕日のグラデーションをイメージしたシンプルなデザイン。 シラー同様に、2021年のドメーヌの凶作を補填するため、南仏の友人の紹介を通してビオ生産者から買ったグルナッシュで仕込んだ。まわりのどの生産者よりも早く収穫し、ブ ドウの梗が青かったので全て手で除梗し、そのまま何もタッチせずマセラシオンの抽出を限りなくソフトに抑えた。出来上がったワインは、香りが香水のように華やかで、チャーミングな果実味にジューシーな甘さがあり、骨格を支える酸とキメの細かいタンニンとのバランスも超絶妙。 ファイバータンクで5日間マセラシオン、自然酵母で14日間発酵、ファイバータンクで6か月熟成、ノンフィルター、SO2は10ppm添加。 葡萄品種:グルナッシュ(樹齢60年) price:4100円 /750ml |
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ソーヴィニヨン/ユニブラン 2021(白) エチケットは南仏の朝焼けのグラデーションをイメージ。2021年は、霜とミルデュー、そして雹によりソーヴィニョンの自社畑はほぼ壊滅だった。しかし、トゥーレーヌの友人とプロヴァンスの友人からブドウを分けてもらうことが出来、この年も仕込むことができた。北のシャープな味わいに南の完熟したブドウのボリュームが加わったワインで、2つのブドウを同時にプレスするために最初に収穫したユニ・ブランは全房のまま5日間マセラシオンをかけている。出来上がったワインは、フレッシュ&フルーティーで、旨味をしっかりと伴った透明感のあるクリスタルな味わいになっている。自然酵母で3週間発酵、ファイバータンクで6か月熟成、ノンフィルター、SO2は10ppm添加。 葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン70%、ユニブラン30%(樹齢20年~60年) price:4100円 /750ml(完売) |
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サ・ス・ディスクート 2021(赤) 品質の高いブドウを作る地元トゥーレーヌの生産者を応援するために2020年から始めたネゴスのワイン。生産者とは20年契約を行い、年によって収量が豊作でも不作でも、毎年同じ価格を支払う契約をしている。出来上がったワインは、アルコール度数 11.5%と低いが、ヴィエーユ・ヴィーニュのピノドニスだけあり、しっかりとしたストラクチャーを感じる。それでいて果実味はフランボワーズのようにみずみずしく、全体的にエレガントにまとまっている。 ファイバータンクで8日間スミマセラシオンカルボニック、自然酵母で14日間発酵、ファイバータンクで6か月熟成、ノンフィルター、SO2は10ppm添加。 葡萄品種:ピノドニス(樹齢64年) price:4100円 /750ml(完売) |
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シラー 2021(赤) エチケットは南仏の夕日のグラデーションをイメージしたシンプルなデザイン。 2021年は、霜、雹、ブドウの病気とかつてない災害に見舞われ、ガメイが 80%減、ピノドニスとカベルネフ ランは全滅だった。南仏の友人に相談し、彼が信頼のおけるビオブドウ生産者を紹介してもらった。その買いブドウのシラーで仕込んだのがこのワイン。酸を確保するためにシラーは一番熟すのが遅い区画を選び、収穫のタイミングはブドウの糖度よりも酸のバランスを考えたという。出来上がったワインは、とてもチャーミングでアルコール度数も12%と軽く、清涼感がある。シラーの風味もしっかりとありつつ、味わいはエレガント。 ファイバータンクで7日間マセラシオン、自然酵母で20日間発酵、古樽で6か月熟成、ノンフィルター、SO2は10ppm添加。 葡萄品種:シラー(樹齢30年~50年) price:4100円 /750ml(完売) |
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ラ・ポーズ 2020(赤) 2020年は、ブドウが早熟で収量の取れた年だった。ブドウは 4 月の寒波とその後の暑さにより房の熟しがまちまちだったが、完熟しきったブドウと若干未熟なブドウが合わさることによって、フレッシュで軽快な味わいのワインが出来上がった。香りは、赤い果実よりも、スミレなどの花の香りやシソ、バジルなどのハ ーブの香りが華やかで、飲み口も軽快でピチピチとしたフレッシュ感がある。ただ、中身は意外としっかりとした味わいがあり、タンニンもエッジが効いている。 スミマセラシオンカルボニックを古樽で11日間、自然酵母で21日間発酵、木桶タンク・古樽で6か月熟成、ノンフィルター、SO2(酸化防止剤)無添加。 葡萄品種:ガメイ(樹齢43年) price:3640円 /750ml(完売) |
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ラッキー・ユー 2020(白) 2020年は、前年よりもさらに収穫の早い、ドメーヌを始めて以来一番ブドウが早熟な年だった。醸造も、酵母に勢いがあったおかげで発酵も順調に終わり、まさに何も手を加えずにワインができた、まるで教科書のお手本のような年だった。醸造に問題がなかったので、今回はワインに軽くフィルターをかける程度でSO2 は全く添加していない。出来上がったワインは、透明感のあるエキスの中に上品な旨味が詰まっている、まるでダシのようなエレガントな味わいに仕上がっている。 自然酵母で21日間発酵、ステンレスタンクで6か月熟成、SO2(酸化防止剤)無添加、軽くフィルター有り。 葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン80%、シャルドネ20%(樹齢34年平均) price:3640円 /750ml(完売) |
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ポップ 2018(ロゼ泡) 2018年はピノドニスが大豊作だったので前年よりも20%多くアッサンブラージュされている。ワイン名は単純にペティアンの泡が弾けるという意味でPopと名付けた。直接プレスでセニエではない。残糖分0gの完全辛口。ワインはフルーティーで滋味深く、透明感のあるふくよかな果実のエキスと骨格のある酸、鉱物的で塩気のあるミネラルを繊細で柔らかな泡が包み込む。自然酵母発酵、ノンフィルター、SO2(酸化防止剤)無添加、ノンフィルター。 葡萄品種:カベルネソーヴィニヨン70%、ピノドニス30% price:3762円 /750ml(完売) |
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