ドメーヌ・フォン・シプレ Domaine Fond Cypres
ドメーヌの当主であるレティシアは、2004年に父親と一緒にシャトー・フォン・シプレを立ち上げる。2005年、夫ロドルフ・ジャネジニを通じてフレデリック・コサールと知り合い、彼とJLKのコラボワインをリリースする。2010年、経営がうまく回らず行き詰っていたレティシアに、フレッドが一から醸造ノウハウをたたき込み、ワイナリー名もシャトーからドメーヌに変え新たな再スタートを切る。 酸化防止剤SO2無添加のワインをつくるため、カーヴ内は徹底した衛生管理を行っている。年々確実に品質が上がっていることを感じさせるフォン・シプレ。これが本当にSO2無添加でノンフィルターなの?!と思うくらいワインはどれもフィネスと圧倒的な安定感が備わっている。 産地:フランス>ラングドック>コルビエール>エスカル 生産者:ドメーヌ・フォン・シプレ AOC:VdF、コルビエール 農法:ビオロジック 畑総面積:18ha |
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フォン・シプレ・ジェー 2023 (赤) 前身はシャソルネイ・ドゥ・スッド。フレデリッ ク・コサールの仕込み方法をそのまま継承し、Gのコンセプトである「骨格のある華やかな味わい」に仕上げている。ワイン名はGrenache(グルナッシュ)の頭文字を取ってGと名付けている。2023年は前年同様に太陽に恵まれた年。色合いは紫がかったガーネット色。グリオット、ジュニパーベリー、バラの花弁、インクの香り。ワインは芳醇かつコクのある果実味がジューシーでボ リュームがあり、洗練されたミネラル、キメの細かいタンニンが上品な骨格を形成する。 葡萄品種:グルナッシュ(樹齢43年平均) price:2910円 /750ml |
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フォン・シプレ・エス 2023 (赤) 前身はシャソル ネイ・ドゥ・スッド。フレデリック・コサールを仕込み方法をそのまま継承し、S のコンセプトである「繊細かつ豊かでリッチな味わい」に仕上げた。ワイン名はSyrah(シラー)の頭文字を取って名付けられている。 色合いは濁りのある黒みを帯びた深い紫色。ミュール、ドライプルーン、カシスの芽、バジルの香り。ワインは濃厚かつしなやかで、横に広がる黒い果実のジャムのような凝縮したコクがあ り、柔らかな酸と若いタンニンがきれいに溶け込む。 葡萄品種:シラー(樹齢22年平均) price:3100円 /750ml |
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シプレ・ド・トワ(白)2023 ワイン名は「フォンシプレはあなたのワイン!」と「Si pres de toi(隣にいていい?)」というフレーズを掛けている。SO2 無添加で仕込むフォン・シプレのワインの入り口となるシプレ・ド・トワ白。シプレ・ド・トワのシャルドネの買いブドウ畑はフォン・シプレから1時間ほど離れた場所にあり、フレッシュな状態でワインを仕込めるように 2022 年から畑のすぐ近くに新しく小さなカーヴを借りて仕込んでいる。 ワインはフルーティーでアルコール度数が12.5%と前回よりも低く味わいのバランスが超絶妙。ふくよかな果実のボリューム感、チョーキーで塩気のあるミネラルは、ブラインドだとブルゴーニュのマコンを彷彿させる。フォン・ シプレの入り口にしてはとても完成度が高く贅沢なワインだ。 葡萄品種:シャルドネ(樹齢25年) price:3750円 /750ml |
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シプレ・ド・トワ 2022 (赤) ワイン名は「フォンシプレはあなたのワイン!」と「Si pres de toi(隣にいていい?)」というフレーズを掛けている。SO2 無添加で仕込むフォン・シプレの入り口となるシプレ・ ド・トワ赤。 2023年は、極度の日照りにより収量は前年の4割減だった。だが、収穫したブドウはアントシアニンが多く、また夏の乾燥により成熟にブレーキがかかることで急激なアルコール 上昇が抑えられた上に酸がしっかりと残るなど、品質的には満足の行くものだった。ワインは、コクのある果実味がビロードのように滑らかでフィネスあるとても上品な味わいに仕上がっている。特に果実の凝縮味と酸とのバランスが超絶妙で、ドメーヌの赤の入り口的なワインにしては圧倒的にコストパフォーマンスが高い。 葡萄品種:グルナッシュ60%、カリニャン40% price:3750円 /750ml |
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プルミエ・ジュ 2023(赤) ワイン名はグルナッシュのセニエの際に流れる最初のフリーランジュースからヒントを得てPremier Jus(最初のジュース)を名づけた。収穫したグルナッシュを直接プレスしたジュースに全房のカリニャンを漬け込みアンフュージョンのように仕上げたフォン・シプレのヴァン・ド・ソワフ。 2023年は、厳しい日照りの年で収量が少なかった。前年同様にプリムールのフレッシュさを出すために熟成を樽からセメントタンクに変えた。ワインはピュアかつ果実味がチャーミングで、前年が弾けるようなキュートな味わいだったのに対し、今回はブドウの収量が少ない分旨味をしっかりと感じる落ち着いた味わいに仕上がっている。今回は味わいが少ししっかりとしているので、少し待って繊細なタンニンの収斂味がこなれてから飲むのもお勧めとのこと。 葡萄品種:グルナッシュ70%、カリニャン30% price:3580円 /750ml |
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ル・コルビエール・デ・ザンド 2020 (赤) 前年までコルビエールのアペラシオン申請をしていたが、2020年から申請を止めて Vin de France にした。前回同様に、マセラ シオン終了後に、醸されたブドウをプレスする前のグルナッシュ、カリニャン、シラーを等量1200Lずつアッサンブラージュし、の木桶タンクで熟成を行った。アタックの酒質はとてもエレガントでアルコール度数 14%とは思えないしなやかさがある。だが、その後から長熟を予感させる優しいタ ンニンの収斂味、しょっぱいくらいのミネラルが余韻をしっかりと引き締め、飲みごたえ豊かなワインの景色を見せる。 マセラシオンはセメントタンクで24日間、セメントタンクで18~23日間自然酵母発酵、マセラシオン後に3品種を均等にアッサンブラージュし木桶タンクで10ヵ月熟成、SO2無添加、ノンフィルター。 葡萄品種:グルナッシュ、カリニャン、シラー 各1/3(樹齢17年~74年) price:4600円 /750ml |
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ル・ブラン デ・ガレンヌ 2020(白) ワイン名は畑の区画の名前。Garenneには「ウサギの生息する森」という意味がある。樽での熟成中ウィヤージュを敢えて行わず少し酸化傾向に仕上げた。南の白の重たさはなく、透明感のある凝縮したエキスがスッと喉を通るような上品で複雑な味わいになっている。 8℃に冷却し72時間のデブルバージュ。ステンレスタンクで14日間の自然酵母発酵、古樽で10ヶ月・ステンレスタンクで2ヵ月熟成。SO2は無添加、ノンフィルター。 葡萄品種:グルナッシュ・ブラン60%、ルーサンヌ10%、ヴィオニエ30% price:4600円 /750ml |
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コルビエール ル・コルビエール 2018 (赤) 樽熟カリニャンと同量のグルナッシュとシラー、3つの品種をほぼ同じ割合でアッサンブラージュして仕上げている。出来上がったワインはアルコール度が14%もあるのにとてもスマートでフィネスがあり、濃厚なのに清涼感すら感じる。しなやかでコクのある果実の凝縮味がすっと溶けていくが、しっかりとした旨味とミネラルが余韻となっている。 マセラシオンはセメントタンクで14~19日間、セメントタンクで10~13日間自然酵母発酵、木桶タンク・古樽で10~12ヵ月熟成、3品種をアッサンブラージュ後ファイバータンクで1か月熟成。SO2は無添加、ノンフィルター。 葡萄品種:グルナッシュ34%、カリニャン34%、シラー32%(樹齢15年~72年) price:4103円 /750ml(完売) |
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