井筒ワイン

(価格は消費税込みで表示しています。)

千葉ヴィンヤード       Chiba Vineyard       北海道岩見沢市

   ヒノデダンケ Bacchus バッカス 2023(白)
収穫後全房のままプレス、野生酵母で発酵、その後MLF。およそ10か月間ステンレ スタンク内で澱とともに熟成。
近年、ある意味どの品種よりも難しく感じるようになってきたバッカス。ここ数年の反省を生かして諸々畑で対策を練ってきた甲斐があったのか、この年は過去最高の1234kgという収穫量を達成できました。本来この品種は早生多収が特徴ですので、ようやく月並みの収穫量が得られるようになったという方が正確なのかもしれません。それでもこれまでの空知地域の通例からすれば大健闘だったと思っています。葡萄樹も8年目にしてようやく脂が乗ってきたということなのでしょうか。ここまで無施肥の割にはよく頑張ってくれていると思います。
ただ、醸造に関してはずいぶん気難しくなってしまったようで、発酵終盤でスタックしてしまったまま酵母が何か月も動かず、その間の乳酸発酵中に揮発酸が発生してしまい、それを抑えることが結局最後まで出来ませんでした。元々線の細い酒質なこともあり、より揮発感が目立ってしまっているように思います。
ブドウ(自家農園産):バッカス100%
醸造:10Rワイナリー(北海道岩見沢市)
アルコール度:12.0%
生産本数:737本
price: 4400円 /750ml 
  ヒノデダンケ Rouge 2023(赤)
各品種を手除梗後、コンクリートタンクにて野生酵母で発酵、プレス後古樽にてMLF、貯蔵。およそ10か月間樽内で熟成の後瓶詰。
生育期前半は割と穏やかで前年のような花ぶるいもなくとても順調に見えていましたが、ヴェレゾン期を過ぎた後にやってきた猛暑の影響で畑のすべての品種の糖度の上昇が鈍ってしまい、その状態で酸はどんどん抜けてしまうという事態になってしまいました。そこに追い打ちをかけるように早生のツヴァイゲルトが鳥に狙われはじめ、荒らされた跡から腐敗してしまい、まだ気温が高い時期だったためそこから酢酸発酵が始まって畑自体に酢酸臭が漂うような状態にまでなってしまっため、予定より10日ほど時期を早めて収穫しました。
鳥害を避けるために全体的に収穫時期が早くなってしまったためか、最初味わいに若干の青さを感じると思います。すべて除梗しているものの、少し全房で醸した時のようなスパイシーさを感じるかもしれません。 個人的に赤ワインにある青さは苦手ではあるものの、この年のワインが持っている「軽さ」と相まってなのか割と心地よく感じています。熟成によってさらにワインに馴染んでくれるのではないかと思います。
ブドウ:自家農園産 ツヴァイゲルト、レンベルガー、ピノノワール
醸造:10Rワイナリー(北海道岩見沢市)
生産本数:785本
price:5260円 /750ml 
   ヒノデダンケ Blanc ブラン 2023(白)
各品種を全房のままプレス、野生酵母で発酵、その後マロラティック発酵。およそ10ヵ月間ステンレスタンク内で澱とともに熟成。
前不作の2022年とは打って変わり、この年は過去最高の収穫量を達成できました。とはいえヴェレゾン後の36度越えの猛暑、収穫直前に前代未聞の規模の鳥害に見舞われるなど、それなりに色々問題のあった年でもありました。
鳥害から逃れるために晩熟品種を思ったほど引っ張れなかったこと、赤品種をほぼ全量ルージュに回してしまったこと、あとからブレンドしたバッカスの量が多いこと、本当はシルヴァーナーもブレンドする予定だったのに瓶詰時に発酵が終わっていなかったためブレンド出来なかったこと・・・等の理由でしょうか、ワインの印象が例年になく「軽く」なっているように思います。
発酵もやや苦戦していて、二つあるうちの一つのタンクが最後の最後でスタックしたままになってしまい、野生乳酸菌由来と思われる揮発系のニュアンスが例年よりも目立ってしまっているように思います。ここも気になるところなのですが、時間の経過とともにうまく馴染んでくれるのかもしれません。
ブドウ:自家農園産 バッカス、ピノグリ、ソーヴィニヨンブラン主体
醸造:10Rワイナリー(北海道岩見沢市)
生産本数:658本
price: 4760円 /750ml(完売しました)
   










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