ソレイユ/旭洋酒 山梨県山梨市
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ソレイユ ヴー・ブラン 2024(白) 小川孝郎氏が減農薬低肥料で育てる、千野ヤマヂ短梢仕立ての甲州をステンレスバレルで嫌気的に醗酵させ、ブドウのポテンシャルとフレッシュさが際立つワインに仕上げました。ホールバンチで優しくゆっくりとプレス、ステンレスバレルで醗酵後も酸素との接触を極力抑え、定期的にバトナージュしながら滓とともに4か月間熟成、春に丁寧に滓を引いてノンフィルターで生詰しています。 淡いレモンイエローの外観。柚子や文旦などの黄色い和柑橘や青リンゴなどの溌剌とした香。口に含むと醗酵の名残のガスも僅かに感じられます。アタックから充実したストーンフルーツ様の果実味がきめ細かな酸とともに膨らみ、凛としたプロポーションを保って伸びゆきます。アフターには爽やかさの中に林檎の蜜のような甘やかさも。 品種:甲州市千野ヤマヂ産甲州100% 生産本数:790本 price:2640円 /720ml |
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ソレイユ ヴー・オランジュ 2024(オレンジ) 薄紫色の果皮が美しい甲州種を5日間皮ごと醸し、圧搾後は古樽で辛口まで醗酵、そのまま春まで貯蔵しノンフィルターで生詰めしました。 潤みのあるペールオレンジの外観。ティーローズや梅の花、柑橘ピールなどの甘やかな香が華やかに立ちあがる。口中では果皮由来の渋みが甲州種らしいフレッシュ林檎様の果実味に溶けこみ立体的な味わいが持続。搾った直後の果皮と種の香がふんわりと戻り、口中に広がった渋みが食べものの油分やえぐみと手を取り合って新たな世界にいざなう食事向きワイン。 品種:山梨県産甲州100% 生産本数:932本 price:2640円 /720ml |
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ソレイユクラシック(白) 近隣農家のブドウのみをシンプルに醸造した、地元でソレイユと言えばコレ!の定番品です。 去年に引き続き、全国で猛暑日記録が更新され、温暖化の深刻さが様々な農産物で話題となった年でした。甲州は開花結実期の高温で着果良好でしたが、台風10号による大雨と9月中旬まで続いた真夏日の影響で糖度が上がらず、昨年に比べて遅い収穫始めでした。一番量の多いクラシック用は去年より5日遅い収穫となりましたが、やはり糖度は低いまま。味わいがフラットにならないよう補糖量を調整し、後はいつも通りシンプルに、温度管理を徹底してほんの少し甘味を残すように醸造しました。 輝きのあるレモンイエローの外観。柑橘や青リンゴなどの爽やかな香がスッと立ち、味わいへの連続した流れが感じられます。アタックはほんのり甘く、程よい酸味と甲州特有の渋みをともなって柑橘系の果実味が先へ先へと伸びてゆきます。定番の味わいをボトルに詰め込む事ができました。 品種:山梨市、笛吹市産甲州100% price:1700円 /720ml |
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ソレイユクラシック(赤) 2023年は全国的に記録更新の、どこまでも暑く長い夏でした。交配品種であるベイリーAは温暖化で熟期が早まっていますが、この年は欧州種の成熟が早まったため収穫のタイミングを遅らせる事ができました。糖度は例年並みでしたが酸度が十分に落ち、収穫量は前年を大きく上回りました。やはり豊作だった甲斐ノワールを多めにブレンドし、ボディのしっかりした仕上がりになりました。 イチゴジャムパンや綿あめなどふわ甘の他、フランボワーズ、グレナデンシロップなどの濃縮感のある香。口中ではやや野生的な土のニュアンスもあり、甲斐ノワール由来の酸がしっかりとした骨組みを成しています。タンニンは少なく、海外の乾燥した産地にみられる苦みの要素がゼロ、ガブガブとグラスが進みます。食べ物の味を壊さず、辛味食材とも合わせやすい事が際立った特長です。 品種:マスカットベーリーA83%、甲斐ノワール14%、ピノノワール3% price:1700円 /720ml |
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ソレイユ ヴー・ルージュ 2022(赤) 山葡萄のような野性味が特徴の甲斐ノワール(カベルネ・ソーヴィニョンとブラッククイーン種の交配品種)を主体に4品種をブレンドし、アメリカン:フレンチオーク=2:2(うちフレンチ新樽1)で9か月間樽熟成。それぞれの品種の個性が融合し、オークのフレーバーとタンニンが全体をまとめたバランスのよいミディアムに仕上がりました。 黒土、なめし皮、焼いた杉、ミント、チェリーパイや薔薇のジャムなど、黒さの中に焼き菓子や赤い果実の甘酸っぱさが溶け込んだ複雑な香。甲斐ノワールとしては穏やかな酸をともなう果実味が上質オークのタンニンにのって広がり、心地よいロースト香が漂います。ドライプラム様のアフターテイストがしっかりと残ります。 品種:八幡地区自社畑産 メルロー15% シラー9% 万力地区荻原畑産 甲斐ノワール63% 日下部地区手島畑産 マスカットベリーA13 生産本数:1278本 price:2640円 /720ml |
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ソレイユ ヴー・ロゼ 2024(ロゼ) 自社畑で選別した色の薄いピノ・ノワールを主体に、シュール・リー仕込みの甲州と牧丘グルペット農園のソーヴィニョン・ブランをブレンドした辛口のロゼです。各品種の作柄や特徴によって毎年少しずつ構成が違います。 2024年は夜まで続く記録的高温と成熟期の多雨に祟られたとても厳しい年でした。赤ワイン用としての熟度に達しないピノ・ノワールの割合が多かったため、ロゼはピノ・ノワール90%超えの構成になりました。赤ワインより短めですが醸し醗酵を行っているため、かなりしっかりとした骨格です。 ローズヒップ、アプリコット、アーモンドなどの混ざりあった透明感のある香。アタックはトロンと仄かに甘く、舌の中央に落ちる黒葡萄の重みが穏やかな酸と重なって口中に広がる一方、スターフルーツやアロエなどの心地よいグリーンノートが鼻に抜けます。アフターに微かなドライアプリコットのニュアンス。 品種:山梨県産 ピノノワール91%、甲州3%、ソーヴィニヨンブラン6% 生産本数:930本 price:2640円 /720ml |
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グルペット・ブラン 2023(白) 山上直氏が標高約800mの山間で2007年から栽培するソーヴィニョン・ブラン種主体。除梗せずホールバンチで圧搾し、ステンレスバレルで約2週間醗酵。終了後は直ちに満量にして酸素を遮断し、約4か月間定期的に攪拌しながら滓とともに貯蔵、滓引きから約2か月後にノンフィルターで生詰しました。 ごく淡いレモンイエローの透明な外観。やわらかい青草香の中にゴールデンベリー(黄ほおずき)様のトロピカルニュアンスが香り、口中ではピチピチと弾ける酸とともに硬めの黄桃やスターフルーツ様の果実味がすらりと伸びゆきます。繊細な味わいながら、アフターに暖かみのあるパイナップルのレトロネーザルが戻り、暑い夏の記憶を彷彿とさせます。 品種:山梨市牧丘町グルペット農園産ソーヴィニヨン主体 生産本数:676本 price:3190円 /720ml |
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ルージュ・クサカベンヌ 2023(赤) 日下部地区の果樹農家手島宏之氏がワイナリーのすぐ裏手で栽培するマスカット・ベリーA。管理が行き届いており健全なまま完熟する優等生です。この畑のブドウを主体とし、同程度の熟度に達した同地区のベリーAを合わせボジョレ・ヌーボーでお馴染みのマセラシオン・カルボニック法で仕込み、醗酵後は清澄のために6ヶ月間オーク樽で貯蔵しました。 墨汁にグレナデンシロップを溶かし込んだような黒味のある色調。カシス、ザクロ、アニスなど、どこか東洋的な妖艶な香。MBA特有のイチゴ香よりも黒味のある熟した小粒ベリー香に、オリエンタルスパイスのニュアンスが複雑性を与えている。アタックは非常に滑らかでベリーの果実感がスルスルと広がり、シナモンや杏仁などの戻り香とともに長く余韻する。 品種:山梨市日下部地区産マスカット・ベリーA100% 生産本数:1303本 price:2750円 /720ml |
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ソレイユ甲州 2024(白) 少数限定の契約農家のブドウを用い、渋味を抑え香味豊かな果汁をえる目的で除梗破砕せずに房ごとゆっくり搾るホール・バンチ法で圧搾しています。醗酵後は滓とともにタンクで貯蔵しフレッシュさと旨みを併せもつ辛口に、複雑さを生かすためノンフィルター生詰で仕上げています。夏から秋、冬から春にかけて緩やかに熟成し味わいの変化を楽しむことができます。 フレッシュリンゴや和柑橘など透明感のある香。アタックはやや硬質な酸を感じるものの、すぐに八朔様の果実味が弧を描きながら伸び、みずみずしい味わいがユルユルと持続。辛口ながら酸の肌理に詰まった果実味が「おいしい水」のような甘みを感じさせます。甲州種特有の果皮からくる渋みは少なく、余韻も澄んでたおやか。 品種:山梨県産甲州100%(山梨市、甲州市) price:2200円 /720ml |
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それいゆメルロー2020年のきろく(赤) 山梨市八幡地区と岩手地区の自社畑メルロのうち、最も良く熟した房のみを粒選りで収穫し丁寧に醸造、フレンチオークの2~3年樽と瓶で熟成させました。機械でちぎれた細かい梗は手作業で取り除き、丸い粒のまま徐々に潰していくマセレーションで自然な果実味を出すよう心がけています。樽熟期間9ヶ月。 2020年は梅雨が一か月以上続き、その後一か月強は猛暑。日本は亜熱帯化しているのかと疑った最初の年でありました。濃縮プルーンシロップ、熟したブラックチェリー、腐葉土や松ぼっくり、森の茸などの香が小気味よく立ち上る。口に含むとまだ穏やかな酸があり、ひっそり鼻孔を抜けるトリュフの香とともに、ブラックチェリー様の果実味が滑らかに伸びる。アフターに少しビターなシガーのニュアンス。 品種:メルロー100%(山梨市八幡地区、岩手地区産自社畑) 生産本数:631本 price:3630円 /720ml |
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それいゆシラー2022年のきろく(赤) 温暖化対策のため標高500mの山梨市八幡地区の自社畑に2008年に植え、一文字短梢棚式で栽培しています。ピノ・ノワールほど密着粒ではありませんが果皮が薄く、収穫前の降雨で割れやすいデリケートな品種です。品種香の一つである「胡椒の香」が、多雨の日本で作られたワインにより多く含まれる事が研究により知られています。 棘のある深紅の薔薇、獣の毛、濡れた木の皮など、トップは少し籠った妖艶な香。時間とともにスミレの砂糖漬けや白胡椒、フレッシュプラムなどの香が開いてきます。口に含むと若々しい酸味を伴うマルベリー様の果実味が軽やかなタンニンにのって広がります。鼻孔から抜ける胡椒様のスパイス感が味わいに陽気なリズムを与えています。 品種:梨市八幡地区自社畑産シラー93%、岩手地区自社畑産メルロー7% 生産本数:662本 price:3630円 /720ml |
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それいゆ シラー 2016(赤) 温暖化対策のため標高500mの山梨市八幡地区の自社畑に2008年に植え、一文字短梢棚式で栽培しています。ピノ・ノワールほど密着粒ではありませんが果皮が薄く、収穫前の降雨で割れやすいデリケートな品種です。品種香の一つである「胡椒の香」が、多雨の日本で作られたワインにより多く含まれる事が研究により知られています。妖艶な風味がひたひたと広がり残り香まで浸れます。 スミレやバラ、クランベリー、オリエンタルスパイス等の華やかな香り。タンニンは滑らかでフレッシュな果実味と共に白胡椒のようなフレーバーが増幅して広がります。 品種:シラー100%(山梨市八幡地区自社畑 樹齢8年) 生産本数:630本 price:3850円 /720ml |
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それいゆ シラー 2018(赤) 温暖化対策のため標高500mの山梨市八幡地区の自社畑に2008年に植え、一文字短梢棚式で栽培しています。ピノ・ノワールほど密着粒ではありませんが果皮が薄く、収穫前の降雨で割れやすいデリケートな品種です。品種香の一つである「胡椒の香」が、多雨の日本で作られたワインにより多く含まれる事が研究により知られています。妖艶な風味がひたひたと広がり残り香まで浸れます。 自社畑シラー100%。スミレやバラ、チョコレートなどの香り。のニュアンスとともにダークチェリー様の果実味が滑らかに広がります。 品種:シラー100%(山梨市八幡地区自社畑 樹齢8年) 生産本数:929本 price:3850円 /720ml |
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